【義経千本桜】俳優インタビュー⑧|夏目慎也

『義経千本桜-渡海屋・大物浦-』公演に向けて、
出演者の生の声をお届けします。
第八回は夏目慎也さんです。

2016年5月12日 森下スタジオにて収録

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完コピで発見した歌舞伎・舞踊の面白さ

木ノ下歌舞伎は二回目の出演です。完コピをするのも二回目だったんですが、今回は発表までの期間も短くて、僕の役には舞踊の部分もあって大変でした。でも共演者の皆さんは、覚えるのが本当に早くて。「僕だけ追いつけていない!」と焦って、稽古がオフの日も一人で自習したほどです(笑)。でも焦ったからというよりは、コピーするのが面白くてもっと追求したいと思ったからなんですよね。動きとか意味とか、知れば知るほど興味がわいて。映像を何度も見ていると、歌舞伎って型があるのに、段々俳優さんが自由にやっているようにみえてくるから不思議でした。あと舞踊のことでいうと、踊りの動きが義太夫の歌詞と連動しているから、観客には振りの先に海がみえたり、松明がみえたりするんだなと。もちろん僕は日本舞踊を習ったことなどないので、正解はわからないですが、頭で考えずにとにかくやってみたので、色々体感としてわかったことがありました。

稽古場での数々のハードル

今回の稽古では頭と体、両方を使うんです。人の名前や固有名詞が沢山でてくるし、稽古場にはストーリーに関係する家系図とかも貼ってあるんですけど、字がとっても多くて…僕にはデザインにみえます(笑)
難しいなと思ったのは、役として、舞台上で自然に生きることですね。例えば歌舞伎だと、近くで何かしている人、特に偉い人が喋っていたらずっと静止しているんですよね。でも僕ら現代劇の俳優の作業としては、その間にも何か反応している訳で。“自然に”いるって難しいんだなと思う日々です。それに完コピを終えて、今度は歌舞伎の様式を踏襲して振るまうところと、様式を取って演技するところがあるので、それらを自然に繋げていく作業があるんですが、これがまた難しい。ハードルは高そうですが、これから徐々に自分の役割を掴んでいけたらと思います。

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故郷・愛知での幕開けに向けて

僕は愛知県出身なんですが、大学を卒業してから20年近く、故郷で公演をしたことがないんですよ。それが今回、初日が名古屋なので、嬉しいですが緊張しますね。木ノ下歌舞伎は出ている側としても面白いと思えるし、僕自身、誇りをもってやっているので、ぜひ多くの人に観にきて欲しいです。

natsume
夏目慎也 Natsume Shinya[東京デスロック]

中京大学経済学部卒業。大学在学中に演劇サークル叙情派に所属。2001年、多田淳之介と『東京デスロック』を旗揚げ。以降全ての作品に出演。その他の主な出演作品としてCXTV『SP 警視丁警備部警護課第四係』第1話、ハイバイ『オムニ出す』、黒色綺譚カナリア派『早熟の枯れぬ少年期 花と犬』、FUKAI PRODUCE 羽衣『甘え子ちゃん太郎』、カトリ企画UR『タバコの害について』、木ノ下歌舞伎『黒塚』などTVから舞台まで幅広く活躍中。


所属事務所|krei inc.

【義経千本桜】俳優インタビューまとめ

2016.05.21

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