【木ノ下“大”歌舞伎|特別企画】 木ノ下歌舞伎を「本」と見立てて・・・ 紹介の<帯>をつけてください![第二回]

帯アイキャッチ用

木ノ下“大”歌舞伎は、5名の演出家と共に盛り上げていきます。
演出家のみなさまをご紹介するにあたり、「演出家目線でみた木ノ下歌舞伎とは?」を聞いてみました。
木ノ下歌舞伎を一冊の本に見立て、帯を書いていただくというこの企画。
第二弾となる今回、杉原邦生さんに聞いてみました!

「-日本の古典はこんなにカッコ良くて、面白かった!-
そろそろ、キノカブはじめませんか?」

キノカブ(木ノ下歌舞伎)の10年間で僕は9作品17公演を演出して、舞台美術のみで関わった公演も加えると20公演以上に関わってきたんですけど、その中でいつも一番大切にしていたのは、「日本の古典(歌舞伎)ってこんなにカッコ良くて、面白いんだ」と観客に伝えること。なぜかと言うと、僕自身がキノカブにそのことを教わったからに他ならなくて、そうやって、僕と同じように、日本の古典に出会う人がどんどん増えて欲しいなって、単純にそう思っているし、それがキノカブの最大の魅力だと思うし、そうなることを確信してます。

杉原邦生[KUNIO/木ノ下歌舞伎]

邦生さん帯

杉原邦生プロフィール

演出家、舞台美術家。KUNIO 主宰、木ノ下歌舞伎企画員。1982年東京生まれ、神奈川県茅ケ崎育ち。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒業。同科在籍中より演出・舞台美術を中心に活動。2004 年 KUNIO を立ち上げ、上演時間が約 8 時間半にも及ぶ大作『エンジェルス・イン・アメリカ』(作:トニー・クシュナー)、最古のテキスト“Q1”バージョンを新訳で上演した『ハムレット』(作:ウィリアム・シェイクスピア)、劇作家・柴幸男に書き下ろし戯曲を依頼し上演した最新作『TATAMI』などを発表。木ノ下歌舞伎ではこれまでに『三番叟』『黒塚』『三人吉三』など9作品を演出。また、2008-10年 こまばアゴラ劇場が主催する舞台芸術フェスティバル<サミット>ディレクター、2010-12年 KYOTO EXPERIMENT フリンジ企画のコンセプトを務めるなど持ち前の「お祭好き」精神で活動の幅を広げている。