おしゃべり古典サロン/1月14日(月・祝)開講[第2回/全2回]

知れば知るほどおもしろい!古典芸能を‘偏愛’する二人のトーク&レクチャー
「おしゃべり古典サロン」

vol.2『伊賀越道中双六』(いがごえどうちゅうすごろく)
御家騒動を背景に、親子、夫婦、兄妹といった仇討ちに関わる人たちの数奇な運命を描いた家族ドラマ。全十段という長編の中、義太夫狂言屈指の名作といわれる六段目の「沼津」、そして、八段目の「岡崎」を中心に、「荒木又右衛門三十六人斬り」として有名なご当地「伊賀上野の仇討ち」の段も紹介いたします!

江戸時代、人形浄瑠璃や歌舞伎では「伊賀越物」というジャンルが人気でした。これは、寛永十一年(1634)十一月七日に伊賀上野の鍵屋の辻で岡山藩士の渡辺数馬が義兄の荒木又右衛門と共に仇の河合又五郎を討ち取った実際の事件である「伊賀上野の仇討ち」を題材にした作品を指します。この事件は、曽我兄弟や赤穂浪士の仇討ちと並ぶ「日本三大仇討ち」の一つということもあり、多くの作品が生み出されました。中でも近松半二と近松加作の合作で、天明三年(1783)に大坂竹本座で初演された『伊賀越道中双六』は、「伊賀越物」の代表作として今に残ります。

日時:2019年1月14日(月曜祝日) 14時00分~16時00分
受講料:各1,000円(当日受付支払い)
会場:三重県総合文化センター生涯学習センター2階 視聴覚室

お申し込み・詳細はこちらから→https://www.center-mie.or.jp/event/detail/20827