【娘道成寺】関連企画「木ノ下歌舞伎オープンラボ」開催のお知らせ

木ノ下歌舞伎オープンラボ第三期〜「道成寺」編(全三回)

古典と現代の表現をつなげて考える、実験的・実践的レクチャーシリーズ第三弾! 今回は12月7日(土)、8日(日)春秋座で上演する木ノ下歌舞伎『娘道成寺』を受け、「道成寺」を様々な角度で読み解く全3回のシリーズです

対談 渡辺保(演劇評論)× 木ノ下裕一

道成寺伝説をベースに能や歌舞伎で編み出された「道成寺」演目について、その表象の変遷をたどりつつ、能、歌舞伎から木ノ下歌舞伎に至るまで大いに語ります。

9月26日(木)19:00

トーク&実演 山村友五郎(上方舞山村流宗家)

道成寺伝説のストーリーを忠実に舞で表現した地唄『古道成寺』を全曲披露!長唄『座敷舞道成寺』より扇子を用いた「山づくし」の場面もご覧いただきつつ、日本舞踊の豊かな表現技法に迫ります。

10月5日(土)15:00

トーク&実演 田茂井廣道(能楽師観世流シテ方)

能の大曲『道成寺』。観る側も手に汗握る、集中力と気迫に満ちた舞台を構成するものとは!?一部実演を交えながら、そのゆえんを探ります。

11月12日(火)10月3日(木)19:00
*10/3(木)に予定しておりましたが、ナビゲーター・木ノ下裕一の都合により、日程を変更いたします。変更をお詫び申し上げます。

会場

京都芸術劇場 春秋座ロビー アクセス

京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都造形芸術大学内 京都芸術劇場 TEL 075-791-9207

チケット情報

入場無料・要申込(各回60名・空席あれば当日のご入場可)
お申込み:劇場ウェブサイト申込フォームよりお申込みいただくか、下記チケットセンターへご連絡ください。

京都芸術劇場チケットセンター
電話・窓口 075-791-8240(平日10-17時)


主催:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター
協力:木ノ下歌舞伎

講師プロフィール

渡辺保(わたなべ・たもつ)

演劇評論家。1936年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、東宝入社。
1965年『歌舞伎に女優を』で評論デビュー。企画室長を経て退社、多数大学にて教鞭をとる。
2000年11月紫綬褒章受賞。2009年11月旭日小綬章受賞。
『女形の運命』で芸術選奨新人賞、『俳優の運命』で河竹賞、
『忠臣蔵 もう一つの歴史感覚』で平林たいこ賞と河竹賞、『娘道成寺』で読売文学賞、
『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『昭和の名人 豊竹山城少掾』で吉田秀和賞受賞、
『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞。その他、多数の著書あり。

写真:篠山紀信

山村友五郎(やまむら・ともごろう)

上方舞山村流宗家。1964年大阪生まれ。祖母の山村流四世宗家・若、母・糸のもと、幼少より修業する。
92年、六世宗家山村若を襲名。流祖・友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、伝統の維持継承に力を注ぐ。2006年、創流二百年祭を開催。14年、長男・侑に若の名を譲り、山村友五郎(三代目)を襲名する。
一門の舞踊会「舞扇会」を主催するほか、『五耀會』を結成し、日本舞踊の普及に努める。
文楽、上方歌舞伎、宝塚歌劇、OSKの振付、舞踊指導、門下育成に従事する。また、流儀に伝わる振りと浮世絵や文献から流祖振付の変化舞踊「慣(みなろうて)ちょっと七化」を復元するなど、復曲にも意欲的に取り組んでいる。国立文楽劇場養成科講師、宝塚歌劇団日本舞踊講師、大阪芸術大学非常勤講師。2001年文化庁芸術祭新人賞、06年芸術選奨文部科学大臣新人賞、07年文化庁芸術祭優秀賞、10年芸術選奨文部科学大臣賞、15年日本芸術院賞など受賞多数。

田茂井廣道(たもい・ひろみち)

能楽師(シテ方観世流 準職分)。幼少より河村晴夫師、長じて十三世林喜右衛門師に師事。
3歳のときに能「鞍馬天狗」の子方にて初舞台、昭和59年に能「俊成忠度」にて初シテ(主役)。
現在までに「石橋(しゃっきょう)」「猩々乱(しょうじょうみだれ)」「道成寺(どうじょうじ)」「望月(もちづき)」など多くのシテを勤める。
平成26年に新作能「田道間守(たじまもり)」の脚本、製作を担当し、兵庫県豊岡市で初演、平成30年には豊岡市と東京の国立能楽堂で再演した。
重要無形文化財(能楽)保持者。京都観世会、京都能楽会、能楽協会京都支部、林定期能楽会に所属、後進の指導も精力的に取り組む。