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『四・谷・怪・談』

鶴屋南北『東海道四谷怪談』より
「雑司が谷四ツ谷町浪宅の場」
「同伊藤喜兵衛内の場」

2006年10月28日(土) 29日(日)
<全四回公演>

アトリエ劇研

■『四・谷・怪・談』は、木ノ下歌舞伎の主宰・木ノ下裕一が演出を担当し、「四谷怪談」が持つ普遍的なドラマに注目した作品となりました。この作品では「悲劇のヒロイン・お岩」と「悲劇の元凶・お梅」を1人の俳優が演じ、物語上は表と裏の関係にあるものが一つに重なっていきます。そして、あらゆる人々が抱える表裏の感情と各々の運命の交錯に翻弄される人の姿を描き出しました。

演出 木ノ下裕一

出演 岩田絵梨 植松昂 尾上一樹 川口聡 桐澤千晶
中川昌典 長尾晶子 三間旭浩 宮澤知宏

美術 杉原邦生
照明 高原文江
照明オペレーション 松田麻里
音響 渡部綾子
衣裳 山本容子
ヘア・メイク 富松悠
小道具 木岡菜津貴
美術製作 田中倫子
舞台監督 関田彩乃
制作 木村悠介

主催 木ノ下歌舞伎

稽古場レポ

【10月14日(土)】

記念すべき初の稽古場レポは演出の木ノ下が書かせていただきます。

宅悦役の川口くん。京都造形大の映像コースの学生で、普段は映像作品を作ったりしてます。が、芝居が上手く、最近では舞台に立って活躍することもしばしば。
本作のなかで宅悦は言わば狂言回し(ストーリーテーラー)的な役です。よく、「宅悦役者がよくなければ四谷怪談は面白くない」と言い、歌舞伎でもこれまで多くの名優が務めてきました。私もこれまでビデオを含めて多くの宅悦を見ましたが、我が「川口宅悦」もいいですよ♪ 愛敬があってユーモラスでかわいらしい宅悦は必見です。
「木ノ下歌舞伎なんて、海のものとも山のものともわからない劇団の「四谷怪談」なんて面白いのかしらん」と思って、観劇をしぶっているそこのあなた。心配御無用!この「宅悦」で面白くないわけがありません! 身贔屓が過ぎたでしようか。

本日は通し稽古を二回しました。これまで部分稽古を中心にしていましたが、こう通してみると、改めて一幕の芝居は「流れ」でできているのがわかりますね。コミカルなところ、情のこもったところ、スピードで見せる部分にうんとたっぷりと芝居しみせるところ・・・それらの個がしっかりひとつに繋がれば、いい芝居ができるのではないかと思いました。そして南北の「四谷怪談」はその場面場面の連鎖がとても上手くできている本です。無駄がなく長くても飽きさせない・・・南北先生に脱帽。そう考えると、昔の歌舞伎役者の多くが俳句を趣味とし、連歌に力を入れたのがわかる気がしました。
「個から集」といえば、裏方表方含め何人もの「個」が集まり、一体になって行う稽古は楽しいですね。「嬉しがり」の木ノ下は稽古場に人が沢山いるだけでワクワクします。法事と同じです。しかし法事は多くて年に一、ニ回。ところが稽古はほぼ毎日♪ 稽古という法事に毎日通う今日この頃でございます。

Written by:木ノ下裕一(演出)

【10月15日(日)】

どうも! 昨日ご紹介にあずかった川口です。上記のように演出から誉められて有頂天になりつつも大変恐縮しています・・・

はい今日のメンバー紹介は三間旭浩、その人です。普段は僕と同じく映像を作っている輩ですが、今回の木ノ下歌舞伎ではなんと! あの悪名高い民谷伊右衛門に大抜擢されちゃいました! ん〜相変わらず、おいしいところを持っていきます、この男。
何度か共演していることもあり三間がいて正直安心です。
最初の頃は少し頼りなさげだった伊右衛門ですが稽古を重ねるごとにどんどん迫力が増しています。こりゃ本番が楽しみだ。ただ今日の通し稽古で入りのをタイミングをすっぽかして、みんなをホンワカした気持ちにさせたりオトボケもしばしば。
そんな愛嬌ある三間の伊右衛門ぶりに注目です。

今日も稽古は通しでした。スタッフの方々も交えていたし代役も数人いたためか、なにやら上手くゆかず全体として集中力を欠いていた気がします。まぁそんな日もあるでしょう
稽古後は大学近くのお店でうち入り!
パスタをおなかいっぱい食べて精もついたので、これから小屋入り・本番に向けて躍進していきたい木ノ下歌舞伎であります! ・・・とチラっと横をみると演出の木ノ下くん、お酒が利いたのか宴会の席でぐっすり気分よさげに眠っていました。お疲れ様です。

Written by:川口聡(出演)

【10月16日(月)】

肌寒いですね最近。 さあ今日の稽古場レポ、わたくし三間がお届けして参ります。
さて今回、ご紹介するのはお槇という役を演じます岩田絵梨さんでございます。困ったことにこのお槇さん、なかなかつかみどころのないない難しい役なのですが、しかしそこは岩田さん、バリバリこの役を演じきっております。不意に見せる悪女の顔がみる人をゾクッとさせます。本番は岩田さんの表情に要注目です。ふふふ。
そんな岩田さんが稽古場に持って来てくれた「りんご飴味の飴」。どうなんでしょう。なんだかよくわかりませんがこれがまた美味しいアメちゃんだったので、良しとしましょう。ありがとう岩田さん。

稽古は追い込みの段階に入っているようです。演出の木ノ下君もノってきました。今にも踊り出しそうな勢いです。僕はといえば、いまだ台詞を何回もカミます。「一日三カミ」とはよく言ったものです。ダメですね。さて本番まであと少し。みんな風邪には気を付けましょう! なにせ最近肌寒いですから。

Written by:三間旭浩(出演)

【10月17日(火)】

サラサラヘアに長いまつ毛・・・そのとろんとした目で何人の女性を魅了してきたのでしょうか・・・。今回私がご紹介させていただきますのは、知る人ぞ知る我校のプリンス・宮澤知宏さん(官蔵役)です。ファンの皆様、お待たせいたしましたあぁ!
演出のいかなる注文もなんのその。卓越したアドリブ力で、相棒の長兵との意気もピカイチです!!! あの甘いマスクからは想像出来ない面白さで、稽古場は笑いっぱなし。皆の兄貴的存在ですが、私個人的には宮澤いじりがたまらなく好きですね(o^^o)笑。演出の木ノ下君もさぞや心強いことでしょう。
煙管を吹かすあの姿・・・宮澤ファン必見です!!!!!! きゃ〜(>▽<)☆

本日、ぐっち君(川口君)のネズミが絶好調でした!!!! 最高。お客さんが大笑いしているのが目に浮かびます(*^∀^*)。キノポンの演出にもますます熱が入り、話が脱線したりしなかったり、したり、したり、したり♪ とにかく日々、目に見えて良い芝居になっていってマス。な。
昨日の“りんご飴”キャンディーに引き続き、今日は“チェルシィ”キャンディーを持って行ったのだが、りんご飴の方が人気みたい。ね、宮澤さん(ο^- ^ο)笑。 明日は久しぶりのお休み。皆に会えないのは淋しいけれど、溜まった疲れをしっかりとって、また頑張っていきましょう。

PS・宮澤さん! 本日、ご卒業おめでとうございまーす!! 祝☆☆☆ 木ノ下歌舞伎メンバー一同

Written by:岩田絵梨(出演)

【10月18日(水)】

本日は稽古がお休み☆
ですが、せっかくですので稽古場風景をご覧ください。
最初の頃は、慣れない演出という作業に悪戦苦闘していた木ノ下ですが、最近はめっきり板に付いてきて、今日は稽古がお休みだと気付いて「稽古がしたいよ〜」とダダをこねるほどになりました。ちょいと木ノ下さん、楽しいのは分かるけど、役者の身体も気遣ってあげてくださいよ!

連日の稽古で疲労の溜まっている演出や役者の皆さんは充分に休息を取れましたでしょうか? ここ最近、朝晩と昼の温度差が激しくなっているので、風邪にはお気を付けて、よく食べ、よく眠り、よくうがいして、健康な身体で打ち上げまで突き進みましょう!!
お客さま方も、本番当日に風邪で行けない! ということのないように、お気を付けください☆
あっ! まだ、チケットをご購入でないお客さま! 日時によっては直前になるとチケットがなくなる可能性があります(>_<) ご希望の日時はお早めにご予約ください☆
それでは、劇場でお会いするのを楽しみにしています!!! 

Written by:木村悠介(制作)

【10月19日(土)】

はいどうも、宮澤です。今回紹介するのは、パントマイマー尾上君(長兵衛役)です。木ノ下歌舞伎で最年少組の彼は見た目に反し、かなり回りを見た演技をします! いや、褒めてるんです。歳のわりにやたらと落ち着いた感じです、私が稽古中何かやらかしても、併せて演技をしてくれる彼は素晴らしい。木ノ下歌舞伎をこっそり支える憎めないお人です。

さてさて、尾上君と私は劇中長兵衛・官蔵という役どころ、ひたすらペアで行動してます。台詞までもが一緒です、しかしながら我々一度も台詞を一緒に言うってな練習をしてません! そんな物に意味はないのです、その場とその空気でシンクロしてこそ面白い! 同じ台詞でも立場や状況によりそれぞれ感情も違います。脇役だけども個性が活きる!
それが今回木ノ下歌舞伎の一番の見所ではないでしょうか。

話の裏で巻き起こる複雑な人間関係にも注目して見ていただけると幸いです。

Written by:宮澤知宏(出演)

【10月20日(金)】

ちょうべえ編

公演も近付き役者のテンションも上がる一方。
されど時として演出のテンションは役者のテンション総量を上回ってる気が・・・・・・?
いや、さすが演出様。
愉快な方でござります。
が、愉快と言えばやはりあの人!

そう、アレアレあの人、お弓様!

え〜、桐澤さんですね。なんともポワ〜っとした所を持ちつつどっかに刃物を持っていますね。切味があります。実直でいらっしゃる、素直でいらっしゃる。お弓様の存在感はかなりの強度を誇る事でしょう。素敵な笑いと色気をば見に来て下さい★

Written by:尾上一樹(出演)

【10月21日(土)】

こんにちはー
なかなか稽古場に顔を出さない、音響ワタベです。申し訳ない・・・

さて、レポートですが
先日、木ノ下家である役者のすごい声を録音してきました。

めっちゃ怖いやん(゜Å゜)

なぜか木ノ下君の熱演する声まで録れてたので、劇中のどこかで使用するかも(*´u`)=з

そういや、木ノ下君の音楽センスはおもしろいのです。
多分、古典芸能マニアと言いながら、夜な夜なクラブに通ってるのではないかと思われます。

小屋入りまであと5日、とりあえず今はクラブより稽古だー!おー!

Written by:渡部綾子(音響)

【10月22日(日)】

秋です・・・こんにちは、こんばんは、おはようございます。桐澤ですm(_ _)m京都の紅葉が色付くのにはもう少しかかりそうですが食べ物は秋の味覚が巷に出回ってますね(=^∪^=)そんな秋の味覚に舌鼓を打っているであろう中川君を紹介します。

中川君はおいしいものには目がないグルメさんです。この間も演出の木ノ下さんとラーメン屋にいきました。大盛りラーメンねぎも大盛り!! 味わう顔がいつになく幸せそうで・・・思い出すと思わずよだれが・・・パブロフパブロフパブロフ

そんな中川君の演じるのは利倉屋茂助。質屋さんです。中川君は目と口がとーーーっても大きいので表情がダイナミックなんです。返済を迫られる伊右衞門はあの目と口に圧倒されてるに違いありません!

来週の日曜日には千秋楽を迎えるという大詰め。今日は三時から通しをしました。前回の稽古くらいから本番に近い衣装でやっているのですが、以前からの浴衣稽古の成果が出てます! 特に男性陣! 以前はそりゃあもうみだれてはだけてグチャグチャしてたのに・・・着慣れるってすごい!!
といいつつお弓役の私は今だ苦労しています。着物で座って動くのって難しい(-o-;)でもでもなんとかマスターしてみせますっ。

役者のみなさん共に頑張りましょう。
目指せ!江戸っ子四谷っ子〜(∋_∈)/

Written by:桐澤千晶(出演)

【10月23日(月)】

え〜と・・・

あ! レポレポ! 稽古場レポですね!
といっても、今日は稽古場のレポートではありません!!

題してタタキ場レポートです♪ 美術製作のタナカがお送りしたいと思います〃

えー・・・美術! 完成間近!! あと三日で小屋入りだというのにまだ完全完成はしておりません・・・がしかし! いい感じで進行しております☆
今日は王子が帰京したということで四ツ谷の壁に模様を描きました!
オイルステインで綺麗に染められたその上に墨で何とも言えぬ模様を描いていると・・・墨が黒く光って不気味な模様が浮き上がってちょっと怖いような・・・カッコイイような・・・〃〃〃

これは本番が楽しみで仕方がない!!
演出のキノポンも気に入ってくれている様子☆引き戸もスムーズに開閉するし・・・後は役者さんに触ってもらうだけ!

あ〜皆さん…〃本番頑張りましょうね!!

お客さんも楽しみにしててください!!

ではっではっ明日もやるぞー!!

Written by:田中倫子(美術製作)

【10月24日(火)】

アトリエ劇研

お芝居の舞監をするのは初めてなのですが、稽古場での役者さんの声量にいつも驚いていました。今日の劇場での稽古で、やっと納得しました。劇場の空間が声を吸収して、いつものみんなの声が全然違って聴こえました。
稽古が終わって木ノ下くんが、声が届かないねと不安気でした。小屋入りしてからゲネプロまで数時間しか稽古がありません。・・・集中です!

役者の皆さんは着物での立ち振る舞いも様になってきたし、髪型も決まり、いいようです。もう少しですが最後まで気を抜かず、体調にはくれぐれも留意しましょう。

明後日から小屋入りです。とても緊張してます。

舞監、関田でした。

Written by:関田綾乃(舞台監督)

【10月25日(水)】

どこかに美味い餃子が食える店はないものか・・・どうもどうも、中川です。

今回御紹介いたしますは、木ノ下歌舞伎の兄貴分こと植松さんです。

植松さんは今回、喜兵衛と小平を一人二役で演じているのですが、その大変さは言葉では言い表せそうにないです。どちらも欠けてはならない重要な役。それを見事にこなしてらっしゃるのは正直にスゴいと思います!
一番の見せ場はやはり伊右衛門に斬られたときの小平の動きですね。お客様があれを見たときの反応が楽しみです♪

とうとう明日から小屋入りです。これまで約2ヵ月稽古をしてきましたが、それももうすぐ終わってしまうのですねぇ。秋のせいか何やらセンチメンタルな気分になります。しかし稽古の空気はセンチメンタルとはほど遠く、皆やる気満々! このやる気の炎はまたまだ大きくなりそうです!

よっしゃ、ほんじゃ最後まで燃えまくって完全燃焼しましょうか!!

Written by:中川昌典(出演)

【10月26日(木)】

今日からいよいよ小屋入り。舞台作品としての『四・谷・怪・談』が、着々と姿を整え始めます。スタッフの皆さんの仕事、その死闘に向かう気概に、役者として全霊をもって応えなければ。

長尾晶子さん。表情豊かで、ほんわかしなやかな雰囲気でありながら、一本の堅い芯を備えた、風に吹かれる竹のような、風情あるお人柄です。お菓子も大好き、歌も絶品です。
そんな彼女の普段とのギャップが、おぞましい恐怖を喚起する、今回の公演。期待大ですよ!
役者って恐い生き物だなあと、彼女を見ていて感じます、ひしひしと。

Written by:植松昂(出演)

【10月27日(金)】

伊右衛門もお岩もお互いのことまだ好きやったんよ。あの邪険な伊右衛門がお岩のために毎日ご飯をたいていたこと、お岩が伊右衛門のために羽織りを質屋に持っていかれないように隠して守っていたこと
お岩も伊右衛門が好きだった、でも厳格な武士の娘、好きだなんてなかなか言えません。常にプライドが彼女の感情にブレーキをかけてしまう。それと正反対なのが、今回お岩との二役をやります、お梅。好きなら好きー!!!!と言える人。
四谷怪談の中で被害者であり、その原因にもなった二人
この二人を一人の役者がやることでみえてくる四谷怪談
木ノ下歌舞伎の四谷怪談の台本は鶴屋南北がかいたままの百年以上かわらないものです。今まで何人のお岩さんがいたか、お槇や宅悦や伊右衛門も。そう思ったら、大きな流れの一番前に私達が立っているような、たくさんの人から見守られている感じ
舞台もそう。音響、照明、衣装メイク、美術、記録映像、スタッフのみなさん、この木ノ下歌舞伎を支えてくれているいいっぱいの魂が私達役者を支えてくれている
幸せでアルー
だいすきです

照れくさいけどみんながおりますから心強いです

ねっ! 木ノ下くん!!!

Written by:長尾晶子(出演)

【10月28日(土)】

ついに本番初日!!

今日は日々ろうそくに悩まされている小道具キオカがお送りします。
いやー、ゆっくり本番見させてもらってますけど、面白いですよ! 四谷怪談!! 迫力満点! 何回見ても、違った面白さを見つけれるんですよね。
お客様の反応もなかなかいい感じで私の友達も「恐かった〜でもおもしろかったぁ〜」と言ってました!!

長かったような短かったよぅな「四・谷・怪・談」も明日が最後。。。
気合い入れて、頑張っていきましょーね!!
にゃーにゃーにゃーにゃーちゅぅちゅぅちゅー!!
では、明日ろうそくが消えないことを祈りながら早く寝ようと思います!
ほぉほっほっほ〜

Written by:木岡菜津貴(小道具)

【10月29日(日)】

たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
お蔭様で無事、公演終了いたしました。
次回公演もよろしくお願いいたします。

木ノ下歌舞伎 一同

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