菅専助 ―見知らぬ作家―
vol.3 伊達娘恋緋鹿子

補綴・演出|木ノ下裕一

作品解説

 
有名な八百屋お七が主人公。舞台にはコンクリートの立方体を思わせる高い台が設置されており、お七を演じる役者は足を鎖で繋がれ、降りることができない。他の役者は台によじ登ったり降りたりしつつ、物語を進行させていく。進行していくにつれ、お七を繋いだ鎖はどんどん短くなり、最後は身動きがとれなくなる。社会的圧力によって死に追いつめられていく女の姿、その末期においてしがらみから解き放たれ自由な精神性を獲得する女の姿を描いた。
 

舞台写真

©相模友士郎
 

初演

 
[京都公演]
会場|アトリエ劇研
日程|2009年11月16日〜19日
 
[東京公演]
会場|シアターグリーン
日程|2009年12月5日・6日
 
補綴・演出|木ノ下裕一
作|菅専助・松田和吉・若竹笛躬
 
F/T09秋「演劇/大学09秋」参加作品