補綴・演出|木ノ下裕一
作品解説
中年男・帯屋長右衛門と幼い娘・お半の一夜の過ちから物語が始まる。お半と妻のお絹の間で揺れる長右衛門だが、今世で長右衛門と結ばれないことを悟ったお半は、桂川に身投げに向かってしまう。それを知った長右衛門は突如、お半がかつての恋人・岸野の生まれ変わりであると確信し、お半の後を追い心中してしまう。
格子状になった狭い橋の上で、不条理な世界が展開される。人と人形が入り交じり、いつしか現実と夢が溶け合うような感覚に陥りながら、生と死の狭間で揺れる男の物語を描いた。
舞台写真
©竹崎博人
初演
会場|アトリエ劇研
日程|2009年6月5日〜7日
作|菅専助