黒塚

ある秋の夜、僧・阿闍梨祐慶ら一行は、旅の最中に一軒のあばら家を訪れた。そこに暮らす老女・岩手は、一夜の宿を乞う彼らを泊めてやることにする。自らの罪深さを語る岩手に、祐慶は仏の教えを説く。岩手は感激し、奥の部屋は決して覗かないように頼むと、薪を拾うため山に出かけていくのだった。しかし、それを聞いた強力(従者)・太郎吾が興味を持ってしまい……。

人物相関図

画|木ノ下裕一