心中天の網島




―天満に年ふる、千早(ちはや)ふる
〈天〉から聴ゆる 哀歌と讃歌
木ノ下歌舞伎初の音楽劇、誕生


木ノ下歌舞伎 『心中天の網島』


京都公演|
2015年9月16日(水)〜20日(日)
アトリエ劇研

東京公演|
2015年9月23日(水・祝)〜10月7日(水)
こまばアゴラ劇場


作|近松門左衛門
監修・補綴|木ノ下裕一
演出・作詞・音楽|糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)


出演|
伊東沙保 小林タクシー 島田桃子 武谷公雄 西田夏奈子 日髙啓介 若松朋茂









「心中天の網島」は近松門左衛門の筆により人形浄瑠璃で初演された後、歌舞伎でも上演され、後世の作家によって改作が重ねられてきました。
木ノ下歌舞伎では、めったに上演されない近松本人の原作をもとに、その緻密なレトリックを読み解きながら、センセーショナルな心中事件の影に隠れた、人々の営みから描き出される〈世界〉を紡ぎます。
演目に新たな息を吹き込むのは、 “妙ージカル” と呼ばれる芝居と音楽を融合させた唯一無二の作風で独自の存在感を確立している劇団、FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介。
浄瑠璃をもとに糸井氏が書き下ろす楽曲と、実力派俳優たちの演技が融合し、新しくて懐かしい音楽劇が誕生します。




【 あらすじ 】
大坂天満の紙屋主人・治兵衛は、妻子ある身ながら、遊女・小春と深く馴染み、ひそかに心中の約束をしていた。
しかしある日、治兵衛は、小春が「死にたくない」と告白するのを耳にする。治兵衛は激怒して小春に別れを言い渡すが、実は小春は、治兵衛の女房・おさんに頼まれてわざと愛想づかしをしていたのだった。
その事実を知った治兵衛は、小春がひとり死ぬつもりであることを悟る。
治兵衛とおさんは小春を殺すまいとするが、おさんの実父・五左衛門が現れ、おさんは実家へ連れ戻されてしまった。
その夜、治兵衛は小春を連れ出し、死への道行を歩みはじめる……。

・配役表
紙屋治兵衛 … 日髙啓介
紀の国屋小春 … 島田桃子
おさん … 伊東沙保
粉屋孫右衛門 … 武谷公雄
太兵衛 … 小林タクシー
治兵衛叔母(おさん母) … 西田夏奈子
丁稚三五郎・太兵衛相棒 … 若松朋茂

◆ 作者|近松門左衛門とは
1653−1724年。江戸時代前期の浄瑠璃・歌舞伎脚本作者。出自については諸説あるが、本名杉森信盛、越前藩士の次男として生まれたが、父が浪人したため京都の公家方に奉公したと言われている。やがて浄瑠璃作者としての活動を開始。とくに、竹本義太夫のために多くの作品を発表し、これまでの浄瑠璃とは一線を画す新風を巻き起こした功績は大きい。元禄十六(1703)年には曾根崎で起きた心中事件を浄瑠璃に持ち込み、世話物のジャンルを確立。義理と人情の狭間に生きる庶民の姿をシビアに、かつ情感豊かに描き出した。代表作に「出世景清」「曾根崎心中」「国性爺合戦」「女殺油地獄」などがある。





【京都公演】

日程|9月16日(水)〜20日(日)
16日(水)19:00◎
17日(木)19:00◎
18日(金)19:00◎
19日(土)13:00/18:00★
20日(日)13:00
※◎の回は終演後、木ノ下×糸井によるトークあり
※★の回は終演後、木ノ下による演目レクチャーあり
※受付・当日券の販売は開演の60分前、開場は20分前より

会場|アトリエ劇研
〒606-0856 京都府京都市左京区下鴨塚本町1
Tel.075-791-1966

kyoto map

市バス204・206系統他「下鴨東本町」徒歩3分、205系統他「洛北高校前」徒歩10分、地下鉄「松ヶ崎」駅徒歩20分

※会場には駐車場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

料金|日時指定・入場整理番号付き自由席
一般¥2,800 U-25¥2,000 高校生以下¥1,000(予約のみ)






【東京公演】

日程|9月23日(水・祝)〜10月7日(水)
23日(水・祝)19:00◎ 
24日(木)19:00◎
25日(金)19:00◎
26日(土)11:00◎/16:00◎
27日(日)13:00◎
28日(月)19:00◎
29日(火)14:00◎/19:00◎
30日(水)休演
1日(木)14:00/19:00
2日(金)19:00
3日(土)13:00/18:00★
4日(日)13:00
5日(月)19:00
6日(火)14:00/19:00
7日(水)14:00
※◎の回は終演後、木ノ下×糸井によるトークあり
※★の回は終演後、木ノ下による演目レクチャーあり
※受付・当日券の販売は開演の60分前、開場は20分前より

会場|こまばアゴラ劇場
〒153-0041 東京都目黒区駒場1-11-13
Tel.03-3467-2743
京王井の頭線「駒場東大前」駅 東口より徒歩3分

tokyo map

※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

料金|日時指定・入場整理番号付き自由席
一般¥3,300 U-25¥2,500 高校生以下¥1,000(予約のみ)






【チケット】

チケット発売開始|8月1日(土)

チケット取扱|
木ノ下歌舞伎オンラインチケットサービス||
http://kinoshita-kabuki.org/ticket
・カンフェティ(入場整理番号は購入時に発行)
・peatix(入場整理番号はご来場時受付にて発行)
◆2種類の購入方法をお選び頂けます。詳しくはチケット購入ページにてご確認ください。

カンフェティチケットセンター||
http://confetti-web.com
Tel.0120-240-540|平日10:00-18:00|







【 キャストプロフィール 】




伊東沙保

1980年千葉県生まれ。大学卒業後、就職を経て演劇活動を開始。ひょっとこ乱舞、チェルフィッチュ、五反田団、ロロ、範宙遊泳などの作品に参加。主な近年の出演作として、地点『三人姉妹』(演出/三浦基,2015)、モダンスイマーズ『悲しみよ、消えないでくれ』(作・演出/蓬莱竜太,2015)、あうるすぽっとプロデュース『ロミオとジュリエットのこどもたち』(演出/三浦直之,2014)、範宙遊泳『うまれてないからまだしねない』(作・演出/山本卓卓,2014)、チェルフィッチュ『現在地』(作・演出/岡田利規,2012)など。



小林タクシー[ZOKKY]

1978年千葉県生まれ。朴訥とした佇まいと特異な声質を武器に真面目な役柄から変態まで演じ分ける。2009年、DULL-COLORED POPの作品『エリクシールの味わい』で飲尿趣味のサラリーマンを演じ、CoRich舞台芸術まつり!俳優賞受賞。そのほか出演作はクロムモリブデン、箱庭円舞曲など。また、つり目でドSの三姉妹「ツリメラ」のプロデューサー、のぞき穴アーティスト、WEBデザイナーとしても活躍中。



島田桃子

鳥取県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。大学在学中からダンスパフォーマンス、振り付け、役者など行う。
主な近年の出演作として、ロロ『朝日を抱きしめてトゥナイト』(演出/三浦直之,2014)、あうるすぽっとプロデュース『ロミオとジュリエットのこどもたち』(演出/三浦直之,2014)、FUKAIPRODUCE羽衣『女装、男装、冬支度』など



武谷公雄

1979年大分県生まれ。1999年早稲田大学劇団森に参加。退団後、保険会社勤務などを経て2007年より演劇活動再開。主な出演作品として、岡崎藝術座『古いクーラー』『レッドと黒の膨張する半球体』『隣人ジミーの不在』他、サンプル『シフト』、範宙遊泳『インザマッド(ただし太陽の下)』など。映画「花の名前」(利重剛監督)や企業広告など、映像分野でも活躍している。特技は日本の俳優100人の形態模写。木ノ下歌舞伎作品には『黒塚』『三人吉三』に出演。
※『黒塚』でCorich舞台芸術まつり2013にて俳優賞受賞。



西田夏奈子

1974年神奈川県生まれ。野田地図、FUKAIPRODUCE羽衣、てがみ座、劇団鹿殺し、岡崎藝術座、サインアート プロジェクト.アジアンほか客演多数。何にも属さない謎の存在感を発揮している。「エビ子・ヌーベルバーグ」の別名でバイオリン弾きや歌手としても活動。好きな歌手は中森明菜。



日髙啓介[FUKAIPRODUCE羽衣]

1972年宮崎県生まれ。1996年に上京、音楽活動、舞踏活動を経て、芝居の世界へ入る。劇団唐組に在籍時、後にFUKAIPRODUCE羽衣を主宰する深井順子と出会い、退団後は活動を共にする。旗揚げ以降、FUKAIPRODUCE羽衣のほとんどの作品に出演。また、近年は多数の外部出演も含め、年間6本~8本の舞台に立ち、精力的に活動の範囲を広げている。



若松朋茂

1988年青森県生まれ。高校卒業後、沖縄県立芸術大学美術工芸学部に入学、絵画を専攻する。一年留年し卒業。その後上京し、演劇を始めようと考える。2014年にENBUゼミナール舞台俳優コースに入学。中間劇場公演「俺たちの劇」では奥山雄太(ろりえ)、卒業公演「ABCDEFG」では糸井幸之介の演出に学ぶ。その他、2014年「ニュータウンの影」(俺は見た 作・演出 八木橋努)に出演。



【 演出家プロフィール 】



糸井幸之介

1977年東京生まれ。2004年に女優の深井順子により旗揚げされたFUKAIPRODUCE羽衣の全作品で作・演出・音楽・美術を手掛ける。全編の7割ほどを演者が歌って踊る、芝居と音楽を融合した独自の作風を“妙―ジカル“と称し、唯一無二の詩的作品世界と、耳に残るオリジナル楽曲で高い評価を得ている。世田谷区芸術アワード“飛翔” 2008年度舞台芸術部門受賞。第14回公演「耳のトンネル」にて、CoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ受賞。2014年より多摩美術大学にて非常勤講師を務める。



【 音楽監修プロフィール 】



manzo

新宿が生んだプログレ歌謡界の問題児。
作詞・作曲・編曲・演奏を「限られた予算内で予算以上を」モットーに活動中。2003年「日本ブレイク工業社歌」を発表後、アニメソング「溝ノ口太陽族」、舞台音楽「弱虫ペダル」、劇場版・TV版「秘密結社鷹の爪」など多岐に渡り楽曲を提供する。
また、1994年より坂下正俊名義で作編曲家として活動。
タッキー&翼、AKB48、原田知世などのアーティストにも楽曲提供している。





【クレジット】

作|近松門左衛門
監修・補綴|木ノ下裕一
演出・作詞・音楽|糸井幸之介(FUKAIPRODUCE羽衣)

出演|伊東沙保 小林タクシー 島田桃子 武谷公雄 西田夏奈子 日髙啓介 若松朋茂

音楽監修|manzo

舞台監督|大鹿展明 美術|島 次郎 照明|中山奈美 音響|小早川保隆×齋藤学 衣裳|大野知英
所作指導|宗山史 文芸|関亜弓 補綴助手|稲垣貴俊 演出助手|中村未希 演出部|岩澤哲野
宣伝美術|外山央 宣伝写真|東直子 特設Webサイト|加藤和也(FAIFAI)
制作|本郷麻衣 制作補|堀朝美 三栖千陽
制作協力|坂田厚子

協力|FUKAIPRODUCE羽衣 ギフト ZOKKY プリッシマ ティー・オー・ピー株式会社 Sugar Sound 

企画・製作・主催|木ノ下歌舞伎

共催|アトリエ劇研[京都公演] 
提携|(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場[東京公演]

助成|芸術文化振興基金 公益財団法人セゾン文化財団


芸術文化振興基金ロゴ、公益財団法人セゾン文化財団ロゴ



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