東北地方に伝わる鬼女伝説に想を得た近代歌舞伎舞踊劇の金字塔を、
新たな視線で描き出すスペクタクル舞踊劇!
ホーム |
黒塚とは |
キャスト/スタッフ /クレジット |
スケジュール/チケット /会場 |
関連企画 |
『黒塚』とは?
昭和14年に初代市川猿翁によって創作・初演された近代の新作舞踊劇の金字塔。
東北地方に伝わる鬼女伝説に取材した能「黒塚(安達原)」が原作。
老婆と旅の僧の出会う芝居仕立ての〈上の段〉、僧に諭され、その嬉しさを老婆が舞で表現する〈中の段〉、信頼していた僧に裏切られた怒りから鬼女の正体を現し襲い掛かる〈下の段〉と、起伏に富んだ〈三段〉からなる。
『黒塚』上演にあたって〜木ノ下裕一より
「結局、阿闍梨祐慶ら坊さんたちが何を考えているか、わかんないんだよねー」
『黒塚』作品会議の中で、演出の杉原邦生氏が言った。
現行の『黒塚』は、起伏に富んだ三段構成で、振付も繊細、その上、長唄が名曲ときているから、文字通り〈名作〉だ。しかしながら演出の主眼は、老婆(鬼女)の孤独さ、陰鬱さ、凄惨さなどに重きが置かれているし、老婆を演じる俳優の場面に応じた踊り分けが大きな見どころになっており、ゆえに彼女を取り囲む僧侶たちが単なる引き立て役に陥りすぎている感は否めない。
冒頭の演出家の言葉は、「歌舞伎は役者の芸を見るもの」という自明な前提を飛び越えて、今『黒塚』の物語を通して何が語れるのか、という核心的な〈問い〉でもある。
杉原氏と単独でタッグを組むのは三年ぶりとなる。その間に彼は多数の作品を発表してきたが、例えば近作『更地』(2012)『椅子』(再演2013)では、前衛劇、不条理劇である戯曲の中に夫婦の情愛・未来への憧憬を見出し、〈現代だからこそ成立する大きな物語〉として描き直してみせた。だから、今回の『黒塚』における彼との共同作業は、単に伝統的な身体性など歌舞伎的手法の現代化に留まらず、古典演目の中に〈現代が必要とする物語〉を紡いでいこうとする試みでもあるのだ。
願わくば、日本各地に民話として「黒塚伝説」が伝播し、多くの古の人々が〈鬼女の物語〉を必要としてきたように、十六夜吉田町スタジオという小さな空間から発信される木ノ下歌舞伎版『黒塚』が、現代人に必要とされる〈大きな物語〉として再生されることを―。
木ノ下歌舞伎 主宰 木ノ下裕一
あらすじ
人里離れた安達ケ原(現・福島県)のあばら家に岩手と呼ばれる老婆が暮らしていた。そこに通りかかった阿闍梨祐慶ら三人の旅僧は、日が暮れたので老婆に一晩の宿を乞う。老婆は自分の罪深さを彼らに語るが、祐慶はどんな人間でも仏教に帰依すれば成仏できると諭す。喜んだ老婆は「奥の寝室はけっして覗かないように」と言い残し、薪を拾うため山に出かけるが…。
back
|
キャスト/スタッフ/クレジット
演出・美術
杉原邦生
監修・補綴
木ノ下裕一
出演
大柿友哉 |
北尾 亘 |
 |
88年生まれ。群馬県出身。害獣芝居所属。
自転車をこよなく、という程ではないが愛しており、可能な限り自転車での移動を心がけている。
老後の夢はオーストラリアで焼きおにぎり屋を経営すること。
所属劇団では顔や体を白く塗っていたりする。 |
 |
ダンスカンパニー[Baobab]主宰
幼少期より舞台芸術に深く携わる。様々なダンスに手広く触れた末に、桜美林大学入学以降は木佐貫邦子に師事。近藤良平にも出会い両氏の作品に出演する傍ら、俳優としても活動。2010年の卒業と同時にBaobabを立ち上げ、これまで全作品の振付・構成・ 演出行う。トヨタコレオグラフィーアワード2012にて、オーディエンス賞を受賞。近年では、演劇作品への出演・振付など活動の幅を広げている。
|
インタビュー |
インタビュー |
|
|
|
|
武谷公雄 |
夏目慎也 |
 |
1979年、大分生まれ。腰の柔らかさと形のよい尻に定評がある。声色無数。
低姿勢の演技から大型トラックのような図々しい演技まで対応。
|
 |
中京大学在学中に演劇サークル叙情派に所属。卒業後上京、東京で演劇活動を開始する。2001年、多田淳之介と「東京デスロック」を旗揚げ。以降全ての作品に出演。旗揚げと時を同じくして若年性薄毛症が発病する。現在完治したが、同時に中年性薄毛症が発病している。うだつが上がらない、気が小さ い、器が小さい等、これまでの生き様が反映された演技と個性的な外観で常に観客の目を引く。
|
インタビュー |
インタビュー |
|
|
|
|
福原冠 |
|
 |
プリッシマ所属。1985年8月15日生まれ、神奈川県出身。範宙遊泳、ロロ、Baobab、ビルヂングなどの演劇、ダンス作品に多数出演。低い跳び箱ならとべる名義でDJも。近年の出演作に範宙遊泳「東京アメリカ」「夢!サイケデリック!!」、ロロ「LOVE02」Baobab「〜飛来・着陸・オードブル〜」ビルヂング「ビル風の吹く夏の盆」「雨宿りのビル」悪い芝居「キャッチャーインザ闇」など。
|
|
|
インタビュー |
スタッフ/クレジット
舞台監督|鈴木康郎、湯山千景 照明|中山奈美 音響|星野大輔 衣装|藤谷香子 演出助手|岩澤哲野 文芸|関亜弓
協力|害獣芝居・krei inc. ・KUNIO・台湾岡崎藝術座・東京デスロック・Baobab・プリッシマ
主催・企画・制作|急な坂スタジオ

back
|
スケジュール/チケット/会場
日程
2013年5月24日(金) ~ 6月2日(日)
|
24日(金) |
25日(土) |
26日(日) |
27日(月) |
28日(火) |
29日(水) |
30日(木) |
31日(金) |
1日(土) |
2日(日) |
14:00 |
|
|
|
|
|
|
|
|
× |
|
15:00 |
|
|
× |
|
|
|
休演日 |
|
|
× |
18:00 |
|
|
|
|
|
|
|
|
× |
|
19:30 |
× |
× |
|
× |
× |
× |
|
× |
|
|
■残席情報=全ステージ予約受付を終了いたしました。[○]残席有り [△]残り僅か [×]予約受付終了 [5/26現在]
※受付開始、開場は開演の15分前より行います。
※未就学児童の入場はお断りさせていただきます。
※上演時間は約90分を予定しております。
★毎公演終演後に、木ノ下歌舞伎メンバーによるアフタートークを開催いたします。
会場
十六夜吉田町スタジオ http://izayoistudio.jp
JR根岸線 関内駅 北口徒歩5分/横浜市営地下鉄 関内駅 6番出口 (イセザキ・モール方面)徒歩5分 地図はこちらから
料金
前売・当日とも 2,500円
ご予約受付中 予約フォームはこちら
※連続公演のマームとジプシーとのセット券あり。
問合せ
急な坂スタジオ 045‐250‐5388 toiawase@kyunasaka.jp
back
|
コメント