『鶴屋南北序説』(中山幹雄著/高文堂出版)

南北研究への第一歩目。

『鶴屋南北序説』(中山幹雄著/高文堂出版)

南北の作品やその人となりなどについて、もっと知りたい!という学者肌の方におススメです。これまでの南北研究を整理した本書は、一級の“基礎資料”として、心強い味方になってくれるでしょう。学術書なのに、大変読みやすく、かつ充実の一冊。とりわけ、かなり頁数を割いて掲載されている南北研究の文献リストはタイトルを眺めているだけでワクワクします。ご自身の興味関心に合いそうな文献を見つけたら、後日、図書館などで取り寄せてみてくださいね(この楽しさは、ちょっとした通販に通ずるものがあります)。
本書は、いうなれば、「南北研究への総合案内所」。この一冊から、好奇心を芋づる式に派生させて、学術の深淵へ誘われてみてくださいね。
今回の補綴(台本編集作業)においても、資料収集時に大活躍した一冊です。