稲垣貴俊– category –
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稲垣貴俊歴史の再現、他者への想像―『渡海屋・大物浦』と『アクト・オブ・キリング』―
同じ過ちを絶対に繰り返すまいと強く念じたにもかかわらず、まんまと同じ過ちを繰り返してしまうことがある。次の日は早起きだと分かっているのに夜ふかしをする、仕事が立て込んでいる時にかぎって掃除を始める、ついつい今夜もデザートを買って帰って... -
糸井版摂州合邦辻生まれ変わる『糸井版 摂州合邦辻』~稽古場レポート
稲垣貴俊2020年10月10日、土曜日。東京公演の劇場入りまで9日と迫った、木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』の稽古場では、いよいよ創作も佳境にさしかかっていました。前回、8日の稽古では、これまで作られたシーンを繋げながら全編を通してみる、通称「荒... -
糸井版摂州合邦辻真相は〈藪の中〉、ミステリ『摂州合邦辻』の解けない謎
のコラムでは『摂州合邦辻』終盤の展開に言及しています。稲垣貴俊「将来を約束されたはずの青年が、突如として謎の病にかかって失踪した。継母である女は青年を愛し、同じように姿を消す。青年を追い込んだものはなんだったのか、なぜ継母は姿を消さねば... -
糸井版摂州合邦辻木ノ下裕一が語る『糸井版 摂州合邦辻』再演のツボ
2019年『糸井版 摂州合邦辻』は、木ノ下歌舞伎にとって、そして木ノ下裕一にとって新たな挑戦だった。FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介さんと木ノ下が、補綴にあたり、ともに一から構成を練り上げ、木ノ下も「上演台本」に初めて名を連ねた作品だったのだ。そ... -
稲垣貴俊〈3密〉から読み直す『三人吉三』
稲垣貴俊木ノ下歌舞伎『三人吉三』で補綴助手を担当しました稲垣です。「補綴」とは、簡単に言えば、演目にまつわるあらゆるテキストや資料を参照し、ベースとなる台本(底本)を決め、上演にふさわしいテーマや解釈のもと、今回のための台本を編集・執筆... -
娘道成寺【娘道成寺】〈変身〉と不安の物語――木ノ下歌舞伎『娘道成寺』によせて
稲垣 貴俊 「ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた」。かの有名な文学作品、フランツ・カフカ著『変身』の第一文です(中井正文訳...
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